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2020

4/14

【新型コロナウイルス感染症予防】インフルエンザと同様に正しい歯磨きを

記事概要

今回流行している新型コロナウイルス感染症において、現状で歯科の領域で情報発信できることは、やはり季節性インフルエンザと同じように、お口の中(口腔内)を清潔に保ち、咽頭(のど)を潤す事の重要性と考え、以下にブログをまとめておきますので、ぜひ御覧ください。

猛威をふるう新型コロナウイルス感染症

猛威をふるう新型コロナウイルス感染症

昨年の12月より中国にて感染が拡大している新型コロナウイルス感染症(肺炎)。
1月末から2月にかけて、日本においてもこれらの感染症の流行が注目されるようになってきました。

中国の武漢において新型コロナウイルス感染症の感染拡大が発表されたときは、あまり詳しい情報が入ってきませんでしたが、現在では、だいぶ情報が周知されてきており、既存メディアや政府発表などを見る限りでは、季節性インフルエンザのような感染症であることがわかってきています。

しかし、季節性インフルエンザと異なり、重症化を予防するワクチンや抗インフルエンザ薬が無いため、一般国民にとっては感染することへの恐怖感があるようで、連日報道されるマスコミ報道に一喜一憂する日々が続いているように感じています。

さて、今回流行している新型コロナウイルス感染症において、歯科の領域で発信できることは、やはり季節性インフルエンザと同じように、お口の中(口腔内)を清潔に保ち、咽頭(のど)を潤す事の重要性と考えています。

新型コロナウイルス感染症であれ、季節性インフルエンザであれ、これらは上気道感染です。鼻やお口からウィルスが入り込み、咽頭及び気管支や肺に炎症を引き起こします。そうなると口腔は感染の入り口であり、非常に重要な臓器ということが言えるでしょう。

これらを踏まえ、現状で情報発信すべきは、やはりお口の中の清潔だと思いますので、以下にブログをまとめておきますので、ぜひ御覧ください。

猛威をふるう新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルス感染症を正しく知る

まず最初に、新型コロナウイルス感染症について正しく知るため、ウィルスの特徴についておさらいしてみたいと思います。

厚生労働省のホームページには、新型コロナウイルス感染症について以下のようにまとめてありますので再掲いたします。特に、Q&Aに詳しく記述されていますので、ぜひご参考いただければと思います。

(参考:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について」
(参考:厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」

コロナウイルスとは

コロナウイルスとは、発熱や上気道症状を引き起こすウイルスです。コロナウイルスは、人に感染するコロナウイルスとして6種類あることが分かっており、そのうちの2つは、中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群(SARS)などの、重症化傾向のある疾患の原因ウイルスが含まれます。残り4種類のウイルスは、一般の風邪の原因の10~15%(流行期は35%)をしめます。

今回話題になっている新型コロナウイルスも、このコロナウイルスの一種です。もともと風邪の原因となるウィルスなので、突然発生した未知のウィルスとは異なりますので安心してください。

新型コロナウイルスは人から人にうつります。風邪やインフルエンザと同じように、飛沫感染すると言われています。空気感染はしませんので、感染して発症した人はマスクなどを装着するなどして、他者に感染させないようにすることが大事です。これは、通常の風邪や季節性インフルエンザの予防対策と同じですね。

また、咳をする時なども注意が必要です。
ウィルスを周りの人に拡散しないよう、ティッシュ・ハンカチ、袖を使って口や鼻をおさえるなどが有効です。また、手洗いも重要です。ウィルスのついた手で、自分の口や鼻を触ってしまうと上気道感染のリスクが高まります。石けんを使って、丁寧な手洗い(30秒ほど)などを行い、感染拡大しないようにする必要があります。

新型コロナウイルス感染症の潜伏期間

今回流行している、新型コロナウイルスの潜伏期間は、現時点では、1〜12.5日(多くは5〜6日)とされているそうです。季節性インフルエンザと比べると、潜伏期間が長いのが特徴ですね。他のコロナウイルスの情報などから、感染者は14日間の健康状態の観察が推奨されています。2週間程の長い期間、注意が必要です。

感染の恐れのある人との接触などは、この潜伏期間に注意して接触する必要があります。

症状のない人からの感染

今回の新型コロナウイルス感染症のウィルスの特徴として、無症状病原体保持者からの感染を示唆する報告があることがあげられます。

しかし、現状では、まだ確実なことはわかっていないと、厚労省のホームページでは記載されています。普通のウイルス感染症の場合は、症状が最も強く表れる時期に、他者へウイルスをうつす可能性も最も高くなると言われているのですが、新型コロナウイルスの場合は、無症状病原体保持者からも感染するかもしれないと想定して、気をつけなければならないようです。

知らない内に、自分も感染していて、それを他者にうつしてしまう可能性を考えて、やはりマスクなどの予防は必要のようです。

新型コロナウイルス感染症の感染形態

(1)飛沫感染
感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つば など)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。2メートルくらい離れないと、感染者の飛沫は届いてしまうようですので気をつけてください。(主な感染場所:人が多く集まる場所など)

(2)接触感染
感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスが付いてしまいます。他者がその物を触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。(主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど)

感染予防

適切なタイミングで、石けんによる丁寧な手洗いをすることで感染拡大を予防します。また、手洗いの後、水分をきちんと拭き取った後でアルコール消毒することも有効です。

例えば、咳などをした時に自分の手で口を覆ってしまったら、その後に触ったドアノブなどにウィルスが付着します。できるだけ、咳をするときはティッシュやハンカチ、自分の肘などでブロックすることが大切です。

また、食事の前など、手を口元に運んだりする前には、きちんと手洗いとアルコール消毒をしましょう。

特に、新型コロナウイルス感染症は、持病がある方や高齢者が重症化する傾向にあります。ハイリスクの方は、公共交通機関や人混みの多い場所を避けるなど、より一層注意をするほうが良いですね。

感染予防

新型コロナウイルス対策にお口の清潔を

それでは、ここからは舌のケアの重要なポイントとして舌苔のケアについてまとめていきます。
舌全体に苔のようについているものは舌苔(ぜったい)と呼ばれ、白っぽかったり、黄色っぽかったり、褐色に見えることがあります。これらは、食べカスや剥がれ落ちた古い細胞や細菌が増殖したものです。苔(こけ)状の集合体になっているため舌苔と呼ばれます。舌苔が付着する主な原因は、口腔(こうくう)清掃が上手くいっていない、むし歯や歯周病がある、口腔が乾燥している、ストレスや緊張、胃腸機能の低下、喫煙などです。

このように舌苔による舌の汚れを放置しておくと、口臭の原因になったりします。その他、細菌が繁殖した唾液を誤って気管支に流入させてしまうと誤嚥性肺炎の原因にもなります。

特に、高齢者の誤嚥性肺炎は命に直結する重篤な病気です。高齢者ほど舌苔のケアは重要であり、注意が必要です。

お口のケアというと、どうしても歯磨きなど歯のケアにばかり目が行きがちですが、舌のケアも並行して行う必要があることを覚えておいてください。

以上、新型コロナウイルスに関して、必ず抑えておきたいポイントをまとめました。特に、上気道感染して悪さをするウィルスですので、季節性インフルエンザと同様、お口の清潔を保持することがとても重要です。

以前、季節性インフルエンザの予防対策でお口の清潔に関するコラムを別の記事でまとめておりますので、こちらも参考にしてください。

▼【インフルエンザ予防】冬は歯科医院にて歯の検診を。
https://www.ota418.jp/blog/3167.html

新型コロナウイルス対策にお口の清潔を