歯周基本治療
治療のステップ
まずはお口の中をトータルで評価するために様々な検査を行います。問診、口腔内診査、細菌検査、CT撮影など、必要に応じて行ないます。
歯周病に罹患してしまった原因を特定し、生活習慣およびブラッシングなどについてご指導いたします。また納得したうえで治療を受けていただけるよう治療計画、回数、費用などについてご説明いたします。
歯周病の進行の状況にあわせて歯周病治療を行ないます。重症化した歯周病の場合は、再生療法などが必要になる場合もございます。
治療が完了した後は、専門知識を持った歯科衛生士が再発予防のため3~6か月に1回は定期検診を行なってまいります。
細菌検査
感染している歯周病菌を確認するのが細菌検査です。特に、カビ(カンジダ)やスピロヘータ(歯周病菌)などの菌が多く、患部にどのような細菌があるかチェックします。
カビ(カンジダ)
カビは、多くの人の口の中に存在し、食物の中にも含まれる細菌です。しかし、カビが溜まってしまい、歯ぐきにくっついたままになっていると、そこに炎症を起こしてしまいます。
この時出る、カビの酸が、知覚過敏を起こしたりします。
スピロヘータ(歯周病菌)
スピロヘータは、悪玉菌の細菌です。本来、お口の中に存在してはいけない悪い細菌なのです。スピロヘータが存在しているということは、かなり歯周病が進行している状態であり、早く治療が必要な状態です。
細菌検査の内容
細菌検査とは、歯周疾患診断の補助として用いられます。お口の中にある菌を、CR-インベーダー法または、インベーダー法により定量的に検査します。
唾液を採取し、菌体からDNAを検出し、その反応を観察します。
検査にかかる日数は、約10日程度です。
唾液の採取には、痛みなどは伴いませんのでご安心ください。
(※保険外診療)
検査表(サンプル)
歯周病検査
- 歯周ポケットの深さ
- 出血がある部位
- プラークの付着の程度
- 歯の動揺
上記のポイントで、全ての歯を検査し、歯周病の程度と必要な検査を精査します。これらは、定期的にチェックする事により歯周病の悪化を防ぐことができます。
投薬
ペリオウエーブ
歯周ポケット内に、特殊な薬剤をいれ(※1)、光を照射(※2)することによって生体を傷つけることなく歯周病菌だけを殺菌することが可能であり、歯周ポケット内の細菌数を約1万分の1まで減少させることが出来ます。
抗生物質を飲む際の、アレルギーの有無、耐性菌の心配をすることなく歯周病治療
を進めていくことができます。痛みも全くなく、患者さんにも好評の治療法です。