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2019

7/30

【口臭】口臭の原因は、歯やお口の中にある

記事概要

自分ではなかなか気づかない口臭ですが、自分以外の他人の口臭が気になった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?今回のブログでは、口臭の主な原因と唾液の関係を中心に、口臭予防と歯科医院での検診の重要性についてまとめました。

口臭

気になるけれど言いにくい

今回のブログは、気になるけれど、なかなか他人に相談しにくい『口臭』についてブログを書いていきたいと思います。

自分ではなかなか気づかない口臭ですが、自分以外の他人の口臭が気になった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?他人と距離が近くなればなるほど互いの口臭は気になります。しかしながら、相手に直接言うこともはばかれますし、自分の口臭は大丈夫か?と相手に聞くのも困難です。

だからこそ、普段からセルフケアに心がけて、そんな無用な心配のないよう生活していきたいと思いませんか?

今回のブログでは、口臭の基本についてまとめてみたいと思います。
ぜひ、ご参考ください。

まず、一番最初に、口臭とは何なのか?についてご説明いたします。

口臭の原因

口臭の原因は、大きく5つに分類されると言われています。

1つ目は『生理的口臭』です。これは誰にでも起こりうる口臭で、朝起きたばかりの時やお腹が空いた時、さらには緊張した時などに起こります。
これは、唾液の分泌量が減ることで細菌が増殖したために起こる口臭です。
ほとんど、生理現象に近いので、唾液量を増やすような工夫をすれば改善するので大きな心配はいりません。

2つ目は、食べ物や嗜好品による起こる口臭です。臭いのきつい食べ物(ニンニクやネギ等)を大量に食べた後や、タバコなどによっても口臭は発生します。こちらも一時的な口臭ですので心配はいりません。

3つ目は、病的口臭と分類されるものです。これは、耳鼻咽喉科領域の病気、消化器・呼吸器系の病気などに起因します。そして、この病的口臭の約90%以上は口腔内に原因があるとされており、主に、歯周病やむし歯、または舌苔や唾液の減少、義歯による口臭です。

こちらはお口の中の治療で改善するものですので、本ブログの後半では、ここに焦点をしぼって解説しています。

4つ目は、ストレスにより発生する口臭です。過度にストレスをうけると唾液の量が減りますので口臭が発生します。

5つ目は、心理的口臭です。自分自身の強迫観念で『自分は口臭がある』と思い込んでしまうケースがあります。

ここで注目したいのは、1〜4までは、すべての口臭の原因に共通しているのが『唾液』であることにお気づきでしょうか?口臭と唾液の減少が大きく関わっていますので、次に口臭と唾液の関係について説明します。

口臭

唾液と口臭の大事な関係

実は、口臭レベルは1日を通して変化している事をご存知でしょうか?これがお口の中の唾液の量と密接に関係しています。

人間の口臭は起床時(起きた時)が最も強いとされています。寝ている時に唾液が減少するため、お口の中で細菌が繁殖してしまうからです。

しかし、日中は、食事をとったり水分をとったりしますので、そのたびごとに唾液の量が増えていきます。唾液により口腔内が綺麗に洗い流されますので、比較的口臭が抑えられるということです。

朝食をとらない方などは、必然的に唾液の量が減った状態になりますので、水分などをとるなどして工夫することで、午前中の口臭を抑えられますので工夫してみてください。

唾液分泌の減少と口臭の発生
参考:https://www.jda.or.jp/park/trouble/index03_09.html

口臭をはかる方法

ここまでご覧いただき、ご自身の口臭が気になっている方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?実は、アンケートなどをとると、自分の口臭が気になっている方が結構多いことがわかっています。

他人に対し、『自分は口臭があるか?』と聞きにくいと思いますので、ご自身で確認する方法をお知らせいたします。

やり方は簡単です。両手で顔を覆い、その中にご自身の行きを吐き出してチェックしてみてください。マスクをしていると、時々ご自身の口臭が気になる方もいるようですが、それに近いかと思います。

しかし、ここで注目したい事があります。実は、東京のビジネスマンにアンケートをとった結果、『自分には口臭がある』と答えた人が約3割もいたそうです。反面、ニューヨークのビジネスマンは誰も口臭を気にしていないという結果もありました。

その理由としては、米国では定期的に歯科医院で歯科検診をうけているため、自分の健康に自信をもっているからだということです。日本では、定期的に歯科医院に通う風土が米国よりも薄いため、どうしても自分の口腔内の状況に自信がないのだと読み解くことができます。

口臭

口臭の正体と治療

上記で述べたように、口臭の大きな原因はお口の中にあることがおわかりいただけたでしょうか?上記であげた口臭の原因の3つ目以外は、ほとんどが解決しやすい原因です。病的口臭だけは、根本解決が必要なものとなっています。しかも、その90%がお口の中に原因があるのですから、口臭とは歯科医療の領域なのです。

口臭の臭いの源は、揮発性硫黄化合物(硫化水素やメチルメルカプタン)です。そして、歯周病原菌は、硫化水素より悪臭の強いメチルメルカプタンを大量に産生します。これが強烈な臭いを発生させます。

よって、お口の中の問題が原因で口臭を発生させている場合には、歯科医院での治療により改善できますので、お気軽にご相談いただければと思います。

まず、口臭の原因となっている問題を明確にする必要があります。歯周病はないか?唾液の減少はないか?舌の汚れはどうか?などです。歯周病が原因で起こっている口臭であれば、早急に歯周病の治療が必要です。

また、唾液の減少が見られる場合は、唾液腺のマッサージや、よく噛んで食べるなどの指導を行います。お口の中が乾燥するドライマウスがある方は、できるだけ鼻呼吸にするなどの対応も必要です。常にお口の中が潤った状態になるよう改善が必要です。

また、舌の汚れによる口臭は、舌苔を取り除く必要があります。舌苔は舌についたカビのようなものです。舌ブラシなどを使って、丁寧に取り除きます。舌の清掃は通常の歯ブラシではなく、できるだけ舌ブラシを使います。舌は非常にデリケートな臓器ですので、丁寧に扱う必要があるからです。

舌ブラシについては、こちらのブログもご参照ください。
https://www.ota418.jp/blog/3121.html

以上、口臭の原因と主な治療についてご説明いたしました。まずは、なんとなく気になっている…というレベルでも結構ですので、お気軽に歯科医院にご相談くださいますようお願いいたします。歯科医院はプロフェッショナルですので、みなさまのご不安やお悩みを改善してまいります。

口臭