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2018

12/17

【口内炎】痛い!しみる!口内炎の予防と対策

記事概要

実は、秋から冬場にかけては、空気が乾燥する季節ですので、お肌と同じように、お口の中もとても乾燥しやすいのです。お口の中が乾燥してしまうと、お口の中の雑菌が繁殖しやすくなります。そのため、口内炎のリスクが高まります。冬場に気をつけたい口内炎の症状と原因、予防と対策についてコラムをまとめました。

乾燥する冬は口内炎になりやすい

こんにちは!歯科衛生士の町田です♪
朝晩は最近、ま冬のような寒さになってきましたね。風邪やインフルエンザなどが流行りやすい季節でもありますので、皆様お身体には十分気をつけてくださいね!

皆さんは、乾燥する季節は「口内炎」になりやすい事をご存知でしょうか?

実は、秋から冬場にかけては、空気が乾燥する季節ですので、お肌と同じように、お口の中もとても乾燥しやすいのです。

お口の中は、常に唾液で潤っており、お口の中で繁殖する細菌などを緩和する働きをしています。しかしながら、お口の中が乾燥してしまうと、お口の中の雑菌が繁殖しやすくなります。そのため、口内炎のリスクが高まるという訳です。

また、朝晩の冷え込みが段々と厳しくなると、日中と夜の気温差が激しくなりますね。その温度差から体調を崩して口内炎になることもあります。いずれにせよ、季節の変わり目は体調を崩しやすくなりますので、くれぐれもご注意ください。

さて、口内炎のお話を、もう少し深掘りしていきます。
いつのまにかできてしまう口内炎ですが、一度できてしまうと物を食べるのも辛いほど食べ物がしみたり、痛みが出てしまいます。みなさんも、一度や二度は経験した事のある痛みではないでしょうか?

そこで今回は、「口内炎」について、詳しくお話していきたいと思います。

口内炎の症状と原因

まず、口内炎とは、どのような疾患なのかについてご説明いたします。口内炎とは口の中やその周辺の粘膜にできる炎症の総称です。口角なら『口角炎』、唇なら『口唇炎』、歯グキなら『歯肉炎』、舌なら『舌炎』などと呼ばれます。お口の中の粘膜の、あらゆる場所にできてしまう口腔疾患で、これらをまとめて「口内炎」といいます。

それでは、ここからは口内炎にはどのような種類があるのか、さまざまな症状と原因についてお話していきます。

1.アフタ性口内炎

<原因>
アフタ性口内炎は、一般的に、もっとも多くみられる口内炎です。ストレスや心身の疲れによる免疫力の低下、睡眠不足、栄養不足(ビタミンB群)などが原因といわれています。また、女性の場合は、生理前や妊娠中など、ホルモンバランスが乱れると出来やすくなります。しかしながら、実際には、はっきりとした原因はわかっていないそうです。

<症状>
アフタ性口内炎は、2〜10mmほどの丸く白い潰瘍(アフタ)が、唇や頬の内側、歯グキ、舌などに出来ます。同時に、2〜3個が群がってできることもあります。10日から2週間ほどで治りますが、なかなか治らなかったり、症状の範囲が広がったりする場合は、口腔がんや前がん病変などの可能性も考えられるので、注意してください。

2.ウイルス性口内炎

<原因>
ウイルス性口内炎は、単純ヘルペスウイルスや細菌感染で発生します。口唇ヘルペスなどヘルペスウイルスの感染による「ヘルペス性口内炎」、カビの一種であるカンジダ菌の増殖による「カンジダ性口内炎」、まれに梅毒などの口内感染もあります。

<症状>

最大の特徴は、初期に小さな水泡がいくつも出来ます。その水泡が破れると、やがてただれてきたり、潰瘍ができたりします。また症状が進むにつれて、赤く炎症を起こしたり、強い痛みをともなう場合もあります。

3.カタル性口内炎

<原因>

カタル性口内炎は、頬の内側を誤って噛んでしまったり、入れ歯や矯正器具が引っかかって傷になってしまったり、熱いものを食べたり、 物理的な刺激によって引き起こされる口内炎で、傷口に細菌が入り込んで繁殖してしまいます。

<症状>

粘膜が赤くはれたり、水泡ができたりしますが、アフタ性口内炎と違って、炎症の境目がわかりづらいことが特徴です。また唾液の量が増加し、口臭や発熱感、味覚を感じにくくなることもあります。

4.そのほかの口内炎

<原因>
長期にわたる喫煙で、お口の中が熱にさらされ続けることで軽い火傷状態になることや、たばこの煙に含まれる化学物質吸い込むことで起こる「ニコチン性口内炎」や、金属の詰め物や食べ物による「アレルギー口内炎」などがあります。

<症状>
ニコチン性口内炎の場合は、お口の中の粘膜、とくに口蓋部分がとても厚くなります。自覚症状はあまり無く、ときどき食べ物がしみることがあります。
アレルギー性、ニコチン性はともに放置すると、がん化する恐れもあるため注意が必要です。

口内炎の予防

それではここからは、口内炎の予防についてご説明いたします。口内炎にならないためには、どのような点に気をつければ良いのか、ポイントをまとめてご説明いたします。

1.お口の中をきれいに保つ
口内炎はお口の中に細菌が増えることで発症します。そのため、丁寧な歯みがきに加えて、フロスや歯間ブラシなどを使うことで雑菌を減らすことが、口内炎予防に繋がります。また、入れ歯や矯正器具なども専用のクリーナーを使い、清潔に保つことも大切です。

2.お口の中を乾燥させない

唾液は、口内炎の原因となる細菌を洗い流す作用があります。お口の中が乾燥してしまうと、細菌が増えやすい環境になり口内炎ができやすくなります。冬場でも、十分に水分をとったり食事はよく噛んで食べるなど、唾液を出すことを心がけましょう。

3.規則正しい生活を心がける
睡眠不足やストレスがたまると、口内炎ができやすくなります。不規則な生活は自律神経の乱れを招いて、免疫機能が正常に機能しにくくなります。

4.栄養バランスのとれた食事
バランスの良い食生活を送ることはとても重要です。特にビタミンB群であるレバー、卵、納豆、かつお、まぐろ、などを積極的にとるのもおすすめです。

口内炎ができてしまったら

しかしながら、どんなに注意していても、口内炎ができてしまうこともあります。しかし、ちょっとした生活の工夫で、できるだけ早く口内炎を治すことが可能です。できてしまった口内炎を早く治すためには、どのような点に気をつければ良いのかについて、以下にご説明していきます。

1.身体を休める
最も必要なことはゆっくりと休養することです。大げさに聞こえるかもしれませんが、安静にすることで傷の治りが早くなります。

2.歯みがき、うがいをする
お口の中をきれいに保つのは予防法でもご紹介しました。それに加えて粘膜を傷つけない為に、やわらかめの歯ブラシを使い、刺激の少ない磨き粉を使うのもポイントです。うがい薬も効果的ですが、アルコール入りのものは刺激になるので避けるか、うがいをした後にぬるま湯ですすぎましょう。

3.アルコールや刺激物は控える
辛いものや熱いもの、たばこや飲酒は口内炎を刺激してしまい、傷の治りを悪くしてしまうため避けましょう。

最後に…
口内炎は通常2週間ほどで治りますが、長引いたり繰り返すときや、広範囲にできたときは、『口内炎くらいで…』と放置せずに、できるだけ早めに歯科医院を受診してください!

自己判断で口内炎を放置した結果、実は、口内炎とは違った病気が隠れていたということも決して珍しくはありません。
市販薬も薬局などで購入できますが、カンジダ性口内炎の場合、市販薬の多くに含まれるステロイドによって悪化する場合もありますし、きちんと病院で治療を受ける方が治りも早いため、早めに受診することをおすすめします。

当院では、うがい薬や口内炎のための軟膏など処方しておりますので、お気軽に相談してくださいね。口内炎と関わりのない生活で、冬場を乗り切りましょう。