土曜日診療武蔵新城の歯医者|歯周病治療・歯周外科・審美治療
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2018

6/09

3歳児からの歯磨き練習!!

こんにちは!太田歯科クリニック受付の高橋です。
みなさん、6月4日は何の日だったかご存知でしょうか?
6(む)と4(し)の語呂合わせで、「むし歯予防の日」と言われています。
また、6月4~10日までの1週間は、「歯と口の健康週間」といい歯や口の中の健康を見直す1週間です。
みなさんの歯を長生きさせるため、口腔ケアを実践する習慣を身につけましょうね!

さて、前回は赤ちゃんの歯磨きスタートのタイミングと磨き方を2歳までご紹介したので、今回は3歳から5歳までの年齢に合った磨き方についてお話していきたいと思います。

1. 3歳児の磨き方について

「歯を磨いてみようね!」と3歳のお子さんに声を掛けお口を開けてもらうと、前歯と下の奥歯の噛む面を見ることが出来ると思います。その部分なら、シャカシャカとお子さんでも簡単に磨くことが出来、3歳児に共通する磨きやすい部分になります。

大人の真似をして歯を磨くことは、2歳の頃よりもさらに上手になります。
「今度はここを磨いてみてごらん」と大人が自分の歯を磨く姿を、お子さんに見せてあげましょう。同じ場所を真似して磨くことが出来たら、「上手に歯磨き出来たね!」と褒めてあげると、お子さんが自分で磨けるポイントが少しずつ増えていきます。

また、3歳頃になると、「ブクブクうがい」も大きな音でぶくぶくしたり、閉じた口から水をこぼさず上手に出来るようになります。

歯を磨いた後のブクブクうがいは、歯磨きで落とした汚れを吐き出す以外にもすばらしい効果があり、口の機能の発育のための運動になるのです。
唇をギュっと閉じて動かすことで、唇とほおの筋肉を鍛えることが出来、「ガラガラうがい」は舌や喉の筋肉を鍛えることができます。

お口のまわりの筋肉の発達は、食べ物をかみ砕いて飲み込むことや、発音、呼吸におおきく関わります。歯磨きのときにぜひ遊び感覚でやってみるといいでしょう。
10秒間の長いうがいが、3歳の終わるころには出来るようになるといいですね!

そして、しっかりと仕上げ磨きも出来るようになってくるのが3歳ころからです。
眠いときやその日の機嫌によって嫌がるときがあっても、3歳ころになるとだいたい仕上げ磨きがしっかりと出来るようになります。
子どもの歯は、大人の歯に比べて丸みが少なく平坦なので、毛先を当てて軽く動かせば比較的簡単に汚れが落とせます。
歯の表面にしっかりと毛先を届かせることがポイントです!

2. 4歳児の磨き方について

4歳ころになると、手の動きのぎこちなさがなくなり歯磨きはさらに上手になってきます。お子さんが磨けるところを増やしながら、大人が仕上げ磨きでフォローする時期になります。

お子さんが一生懸命に歯磨きをした後、歯垢染色液で前歯の磨き残しをチェックすると、“下の前歯、上の前歯の真ん中2本はきれい。その左右は赤く染まる“パターンが多くみられます。
しかし、磨き残しを鏡でみせてあげると「この歯も磨かなきゃ!」と意識をもつようになり、少しずつ上手に磨くことが出来るようになってきます。

鏡の前で磨くことがポイントになり、自分の歯を鏡でみることによって「この歯も磨かなきゃ!」と思うようになります。
まずは、洗面所などの鏡の前で「この歯も磨いてごらん」と糸切り歯あたりを指すと、唇を“イー”っと広げます。そうして歯がよく見えるほど唇を広げられるようになると、歯ブラシも動きやすくなり前歯全体が上手に磨けるようになります。

「ここ磨いてごらん」と声をかけると、さっと磨ける場所、すこし練習すると磨ける場所、練習してもなかなか磨けない場所があります。
なかなか磨けない場所は、お父さんお母さんの仕上げ磨きが必要で大切になってきます。

無理に練習させるよりも、「まだ難しい場所」と思ったほうが、お子さんが歯磨きを好きでいられるでしょう。
年齢が進むにつれて、練習しても難しかった場所でもさっと磨けるようになってきます。

3. 5歳児の磨き方について

5歳ころになると、大人の歯への生え代わりやその準備が始まります。
新しく生えてくる大人の歯をむし歯にしないようにしましょう!

手鏡を見ながら歯磨きすると、より的確に歯ブラシを歯に当てることが出来るので磨き残しが少なくなります。
「ここの歯見える?歯ブラシをここに当ててみよう!」と声をかけると今までは磨けなかったところにも歯ブラシが届くようになってくるので、遊び感覚で楽しみながらお子さん自身で磨ける場所を増やしていきましょう。

また、下の奥歯の内側は、舌があるため磨くのが難しくなり、歯科検診でも磨き残しが多く、歯茎に炎症を起こしている場合もあります。
お子さんに「ここも磨こうね!」と手鏡でお口の中を見せながら歯ブラシで舌をよけるようにして内側の面を見せましょう。
お父さんお母さんがお手本を見せてあげるとより良いですね!

5歳ころの仕上げ磨きでは、自分でほとんど歯磨きをせずに「仕上げ磨きして!」と言われてしまうと、自分でさせた方がいいのか、やってあげた方がいいのか迷ってしまうと思います。お子さんにも疲れている日や甘えたい日、眠たい日などそれぞれ事情があるので、お子さんのその日の気分に合わせながら仕上げ磨きの割合を調節すると、歯磨きを嫌にならずに楽しく出来るでしょう。

また、仕上げ磨きの際には、お子さんに手鏡を持たせ、自分のお口の中でどのように歯ブラシが動いているかを見せてあげると、お父さんお母さんの上手な歯磨きの仕方を教えることが出来ます。
「明日はここも自分で磨いてみようね」と声をかけ、仕上げ磨きも歯磨き上達に活かしていきましょう!

こどもの歯から大人の歯への生え代わりには個人差がありますが、だいたい6歳くらいから始まるといわれています。

今回は5歳までの歯磨きについてお話しましたが、6歳になると前歯が大人の歯に生え変わったり6歳臼歯が生えてきたりという変化も現れ、歯磨きの仕方に新たな工夫が必要になってきます。

お子さんの大事な歯を守っていくためにも、きちんとした磨き方を覚えていきましょうね!
次回は、6歳児の磨き方についても詳しくお話ししていきたいと思います。