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ブログ

2018

3/28

【妊婦歯科検診】出産前のママへのマタニティ歯科検診

マタニティ歯科検診の重要性



今回のブログでは、出産を控えた妊婦さんの歯の健康について書いてみたいと思います。

最近は、各歯科医院において、『マタニティ歯科外来』や『マタニティ歯科検診』など、出産を控えたママさんの口腔ケアの強化を促すアナウンスが増えている事をお気づきでしょうか?
これは、昨今の様々な研究結果から、出産を控えたママさんの口腔内の健康が、お腹にいる胎児および、生まれた赤ちゃんの健康に大きく関与することが分かっているためです。

事前に歯科検診を受けることで、母体および赤ちゃんにも良い影響を与えることが分かっています。

特に、出産を控えたママさんは、身体の変化や体調の変化など、突然、様々な変化が起こることに、大きな不安を感じるでしょう。妊娠初期に起こるつわりや食欲不振により起こる口腔内の変化は、お母さんのみならず胎児にも大きく影響します。できるだけ出産前のお口のケアは丁寧に行いたいものです。

それではまず最初に、妊娠によりお口の中がどのように変化するのか、そして何を予防していけばよいのかについて簡単に説明します。

妊娠により身体の変化と歯に与える影響

女性は妊娠すると女性ホルモンが大きく変化します。これによりお口の中の唾液の量が減少するといわれており、様々なトラブルを引き起こします。
唾液は、お口の中を清浄化したり口臭を予防したり、早期の虫歯の再石灰化を促したりする大事な働きを担います。また、唾液内に消化酵素が含まれており、消化を助ける働きもあります。

妊娠により唾液の量が減少することで、歯周病や虫歯、口内炎などになりやすくなりますので、今まで以上にお口の健康に気を配る必要があります。

また、妊娠初期で最も大きな体調変化が『つわり』です。
つわりにより歯磨きをすることも辛くなりますので、お口の清潔が保たれにくくなります。歯ブラシをあてただけで『おえっ』となる場合は、デンタルリンスなどでブクブクうがいをするだけでも違いますので、できるだけうがいをこまめにするようにしてください。

妊娠中期になると、つわりは収まりますが、食欲がアップし間食が増えたりします。食べる回数が増えることで、お口の中が常に汚れている状況が続きますと、歯周病や虫歯になるリスクが高まります。できるだけ口腔内を綺麗に保つように心がける必要があります。

妊娠中期になると流産の危険性も低くなりますので、歯科検診を受けるには良いタイミングです。この時期を見計らって、できるだけ早めに受診してください。

妊娠中の歯周病に注意

特に、妊娠中気をつけたいのが妊婦の歯周病です。
すでに、妊婦が歯周病に罹患していることで、様々な問題・トラブルが予測されることが分かっています。
妊婦が歯周病に罹患していると、早産・低体重児を含めた妊娠出産合併症の発現率が高まるという研究結果が出ています。妊娠が分かったら、妊娠中期の体調が安定した時期を見計らって、できるだけ早めに歯科医院に相談しましょう。

また、産後の赤ちゃんとの接触時にもデメリットがありますので注意が必要です。
生まれたての赤ちゃんは、虫歯の原因菌となるミュータンス菌を保有しておりません。では、どこで保有するのかというと、お母さんやお父さんからの口移しにより菌の感染が起こります。
つまり、赤ちゃんと密に接触する大人のお口の中に、歯周病菌や虫歯菌がある場合、必然的に赤ちゃんにも感染させてしまうということです。

そして、このミュータンス菌に感染しやすい時期があるので覚えておいていただきたいと思います。
それは、1歳7ヶ月〜2歳半の間です。これは「感染の窓」と呼ばれています。
よって、できるだけこの時期に、親から子どもに虫歯菌を伝播させないよう、出産前から口腔内を綺麗にしておく必要があるのです。(これはパパの口腔内も同じ事が言えます)

さらに、出産後は赤ちゃん中心の生活になり、ママさんの身体の事まで気配りできないほど忙しい日々に突入します。できるだけ出産前の妊娠中に歯の検診を行っておく方がよいと思われます。

妊娠の歯科治療の注意点

それでは最後に、妊婦の歯科受診時に注意しなければならないポイントをいくつかお伝えいたします。

まず受診する時は、必ず保険証と一緒に母子手帳を持参しましょう。現在かかりつけの産婦人科医から何か注意するよう言われている物がある場合は、必ずそれも歯科医師に伝えましょう。歯科医院にて書く問診票にも記載すると良いでしょう。

また、妊娠中は、急に体調が優れなかったりするなど、日々の体調の変化が著しいものです。余り無理せず、体調が悪くなったら、すぐ歯科医師に申し出るようにしてください。

歯科治療に際し、時折レントゲン撮影が必要になる場合があります。通常、歯科医院にて行われるレントゲンの放射線量はごくわずかです。また、照射部位もお口の周りですのでお腹の赤ちゃんに影響することは殆ど無いと言われています。

しかし、妊娠中であることを必ず伝えると共に、防護用エプロンなどを装着するなどすれば、さらに安心だと思います。必ず受付で妊娠中であることを伝えてください。

次に歯科治療時の麻酔についてです。
歯科治療に用いいられる麻酔薬は、非常にごく少量です。刺入した部位に局所的に作用するだけですので、ほとんど胎児に影響はありません。
逆に、胎児への影響を過度に心配して、麻酔をせずに歯科治療を行うと、母体に非常にストレスが生じます。こちらの影響の方が強いので、あまり我慢ぜずに麻酔をお願いしても良いでしょう。ただ、麻酔を使う治療は安定期に入ってからの方が、より安全だと思います。

また、以前、歯科治療時に、気分が悪くなった気を失ったなどのトラブルを経験した事のある方は、必ずお申し出下さい。妊娠中は、よりデリケートに治療が必要になりますので、ご注意ください。

最後に内服薬です。
妊娠中は、できるだけ服薬は避けたほうがいいのですが、妊娠中期以降であれば使用できる薬剤もありsますので、歯科医師や薬剤師さんと相談して内服するようにしましょう。また、どうしても不安がある場合には、かかりつけの産婦人科医にも相談するとよりベストです。

出産を控えているママのお口の健康を願って

女性にとって出産は命がけの仕事です。
妊娠中はご自身の身体のことはもちろん、お腹の赤ちゃんの事を思って、一喜一憂することも多いでしょう。

ついつい、『歯の事は後回しでいいや』と思うかもしれません。
しかし、妊娠から出産、産後の事を考えると、できるだけ口腔内を良好に保っているほうが、母体にも赤ちゃんにも大きなメリットとなります。

安定期に入り、体調が落ち着いたら、お気軽にクリニックにお声かけください。不安な事や心配な事はなんでもお答えしますので、どうぞご相談ください。