土曜日診療武蔵新城の歯医者|歯周病治療・歯周外科・審美治療
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審美歯科

2018

2/08

【前歯を白い歯の治療】前歯の審美歯科治療(ジルコニアクラウン) 事例

はじめに

今回のブログ記事では、前歯を白く美しい歯にした審美歯科治療に関する患者様の治療の経過と治療のポイントについてご説明いたします。前歯というのは、一番、見た目の気になる歯ですね。笑った時に、真っ先に見えるのが前歯です。むしろ奥歯等は、大きなお口を開けなければ見えませんので、前歯に比べると比較的審美性(見た目の美しさ)については、後回しになりがちかもしれません。

よって、当院にご来院される患者さんにおいても、前歯の治療においては、より見た目にこだわり、審美性を追求した治療をしたいというご要望の方が、とても多いのです。
今回ご紹介する患者様は、前歯の見た目を綺麗にしたいというお悩みとご要望をお持ちの方でした。以下にご紹介いたします。

術前の状態

こちらの患者様の歯の術前の状態です。

まずは、レントゲン写真を撮影し、現在の歯の状態を精査します。こちらがレントゲン写真のデータです。

一般の皆様には、レントゲン写真はよく分からないかもしれませんので、少し簡単に解説いたします。

術前のレントゲン写真からわかったのは、前歯部の4本ともが神経を除去されてしまった歯であるということです。歯の神経が除去されてしまうと、歯への栄養源である血管がなくなりますので、どんどん歯は抜歯の方向に進んでしまします。栄養がいきわたりませんので、黒ずんだ状態になってしまうのです。こちらの患者さんも、そのような状態にありました。

ちょうど、レントゲン写真を見ると白い棒状のものが写って見えます。これは、歯の大部分にCR充填(白い詰め物)がされている状態です。歯の根っこの治療(歯の神経治療)が施された状態であることがわかります。

さらに、術前診査にて分かった事がもう一つありました。
レントゲン写真を撮影してみると左上1番目、2番目の歯の根に大きな膿の袋ができていました。

特に、左上1番目の歯根の膿の状態が悪く、口腔内写真からも大きな膿の袋が確認できます。

失活歯(神経を除去された歯)の寿命を左右する最も大きな要因は、根管治療(歯の根の中を消毒する治療)がしっかりなされているかどうかにかかっており、長期的な維持安定のためにはしっかりと治療をしていく必要があります。

根管治療は痛みがあったり、回数がかかったりして歯医者は何をやっているのだろう?と疑問に思う方も多いいと思われますが、最も重要な処置となります。

『歯を白く綺麗にしたい』という患者様のご要望でありましたので、ホワイトニングを行うという選択肢も考えられました。しかし、ホワイトニングは天然歯に関してはとても有効な処置となりますが、差し歯や白い詰め物を白くすることは出来ないため、患者さんとよく相談を行ったうえで抜本的な対策が必要な事をご理解いただき治療をすすめていきました。

治療の過程

ここからは、治療の過程をご説明いたします。
今回は、前歯4本すべての根管治療を同時に行いました。まずは、歯の根っこの治療(根管治療)が先です。なぜなら、歯の根に膿の袋が確認できているからです。

そして、根管治療後、膿が消失傾向にあるのが確認できたため、歯の破折に非常に有効なファイバーコアを装着しました。(ファイバーコアについては、以前のブログでご説明していますので、こちらをご参照ください)

これらの治療は、まずは土台となる歯の根の治療をきちんと行った上で、その上の歯の治療を行う点がポイントです。土台がグラグラしているのに、その上に家を建てる事はできません。土台がきちんとしていない上に、どんなに綺麗な家を建てても、結果、もたないからです。

白くツヤのある白い歯を被せる

まずは、このように土台をきちんと治療した後で、次のステップに移ります。

その後、長期にわたる歯周組織(歯の周りの歯肉)の安定をはかるため、2回にわたり歯石を除去し引き締まった歯肉を取り戻す治療を行いました。いわゆる歯のメインテナンス(歯のクリーニング)です。汚れを取り除いてから綺麗な家を建てるということです。

2回のクリーニング行うと、大分綺麗になりましたので、いよいよ上部構造に着手することになります。

とかく、患者さんとしては、歯を多く削ってします差し歯は嫌煙したくなるものです。
しかし、今回のような患者様のケースでは、歯がつぎはぎだらけの状態になっていますので、今後は、丁寧なプラークコントロールを行っていく上でケアがしやすく汚れの付きにくいジルコニアクラウンにて修復する事がベストだとご説明いたしました。

当院では、徹底的に患者さんとお話をしたうえで治療計画を立案していますの、で患者さんにも十分納得していただいた上で治療を進める事ができました。

こちらが術後の状態です。いかがでしょうか?術前の状態と比べても、とても綺麗に歯が並んでいることが分かります。

(両側の)前から2番目の歯が内側に傾いていましたので、歯に負担がかからない範囲で歯列を修正しジルコニアクラウンを装着しました。

審美歯科というのは、単に口元を綺麗する事だけが目的ではありません。

当然のごとく、美しく、かつよく噛めて長期間にわたり口腔内で機能してくれるものが審美歯科の本当の目的です。
白く美しい歯になった患者様は、口元の自信を取り戻すことができ、より前向きに過ごすことが出来るようになると思うと、私共も、そんな患者様のお手伝いが出来ることに、喜びと誇りを感じます。

当院では、患者さんにしっかりとした説明を行った上で、患者さんの時間的・費用的余裕などに見合った、適切な治療をおこなっております。一方的に、説明も無しに治療を始めることはありませんのでご安心ください。
また、保険診療内治療、保険外治療(自費診療)を問わず、可能な限りの最善の治療をおこなっておりますので、気になる方はご相談にいらしてください。

治療期間と費用目安

  • 治療内容:根管治療/歯のクリーニング(P.M.T.C)/白い歯の被せ物(ジルコニアクラウン)
  • 治療期間:4ヶ月(通院回数 15回)
  • 費用:400,000円