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2017

6/02

【歯の根っこの治療】根管治療について

虫歯の進行

歯が痛くて歯医者さんにいかなければならない状態というのは、少なからず、歯の神経まで炎症および病巣が広がってしまっている状態を指し示します。たとえ虫歯があったとしても、表面のエナメル質に限局していれば、痛みも起こりません。しかし、虫歯が歯の奥まで進行してしまうと、歯の神経を刺激してしまい、激しい痛みが生じます。

まずは、虫歯の進行について簡単にご説明してみたいと思います。虫歯のステージは『C0』から『Ç4』に分類されます。多くの皆様がご存知の通り、0から4に向かえば向かうほど、虫歯が進行してしまっている状態です。

虫歯治療の基本は、『早期発見・早期治療』です。痛みが生じる前に治療をすれば、簡単な治療で済みますし、痛みなども伴いません。それでは、下記に、簡単に虫歯の進行についてご説明いたします。

<C0>虫歯になりかけ

表面の溝が、少しだけ黒くなり始めた状態です。もちろん、虫歯はエナメル質に限局していますので、痛みも起こりません。だいたい経過観察になり、何も治療しないことが多いです。このくらいの虫歯は、だいたい定期的な歯の検診時に発見されることがありますので、フッ素を塗るなどして、歯にミネラルを与え再石灰化を促進させたりします。

そうすることで、虫歯の進行を遅らせることができます。<C1>小さな虫歯の穴があく

表面が黒くなっただけでなく、小さな穴が空いてしまった状態です。

この状態でも、まだ虫歯は歯の表面のエナメル質の部分に限局していますので、痛みなどは起こりません。
治療はその部分だけ(できるだけ小さく)削って虫歯を取り除いた後で、インレーという金属の被せ物を被せたりします。コンポジットレジンというプラスチックの詰め物で修復したりします。数回の通院で、治療は完了します。

<C2>象牙質まで虫歯が進行

エナメル質よりも虫歯が深くなり、その奥の象牙質まで進行してしまった状態です。ここまできてしまうと、冷たいものや温かい食べ物でしみたりする場合があります。
これ以上、治療せずに放置してしまうと、激しい痛みが発生します。できるだけ早く治療した方が良い状態です。虫歯になった部分を削った後で、詰め物や被せ物の治療を行います。局所麻酔で治療を行いますので、ご安心ください。

<C3>歯髄まで進行

虫歯のレベルとしては非常に深刻です。ここまで虫歯が進行してしまうと、激しい痛みを伴うでしょう。一刻も早く、治療が必要です。虫歯になった部分を除去し、ファイルと呼ばれる器具で歯髄を綺麗に取り除きます。その後、根の中をきれいに消毒し、薬剤を入れて被せ物をします。

<C4>歯髄が死んだ状態

歯と呼ばれる上の部分(歯冠部)が殆ど無い状態で、歯髄も死んだ状態です。
この段階では、痛みさえも感じなくなります。

歯根膜が化膿してしまい、膿が出たりします。ここまで来てしまうと、歯を残すことが非常に難しくなります。しかし、できるだけ根管を残すためには、丁寧な歯の根っこの治療が必要です。慎重に治療する必要があります。どうしても抜歯せざるを得ない場合は抜歯となります。

歯の根っこの治療(根管治療)とは

これでは、いよいよ、今回のブログのテーマである『根管治療』についてご説明したいと思います。
そして、今回のブログ記事のテーマである『根管治療』とは、『C3』以上のレベルまで進行した虫歯の治療の事で、(聞きなれない言葉だと思いますが)歯の神経の治療を指します。いわゆる根っこの治療です。

残念ながら、虫歯が大きく・深くなってしまい、激しい痛みがでてしまった場合には、歯髄(神経)を除去する必要があります。歯の最も内側の歯髄には、多くの神経や血管が入っていて、歯に栄養を与えている大事な部分です。できるだけ、この歯髄を残すことで、ご自身の歯の延命ができるのですが、歯髄が死んでしまっては、出来ることが限られてきます。

根管治療では、虫歯により痛んでしまった歯髄を取り除きます。その後、根管(歯の根っこ)をきれいに清掃します。

特に、歯科の治療で再治療が多いのが、この『根管治療』です。簡単に適当に治療してしまうと、再び感染を起こしてしまいます。再治療、再感染を防ぐために、注意深い治療が必要です。

綺麗に清掃した後には、歯の根の中に詰め物をします。これらの治療法を専門用語で、『抜髄」と呼びます。

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上の写真は、根管治療を行った症例の写真です。左が治療前、右が根管治療後になります。

上の写真からも分かるように歯の中の根管は複雑に入り組んでいます。しっかり細菌を除去し、再発しないように薬を詰めるには、複数回の治療が必要になります。

そして、もう一つの症例をご紹介します。

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上記の写真は、歯の根の先に膿がたまっているのがレントゲン写真で黒く見てとれると思います。(左写真)

繰り返し、歯の中の消毒を行いました。その結果、骨がとけることにより黒く見えていた部分に骨が再生しているのが確認できます。(右写真・6か月経過時)
根管治療は時間がかかりますが、しっかりすすめておかないとこの症例のように何年か経過したのちに膿がたまってしまいます。
当院では、再治療を減らす!を目標に診療をおこなっております。

根管治療の成否がその後の歯の寿命を左右する一番の要因であり、最も大事な処置の一つなので、くれぐれも治療の途中で自己判断で通院をやめることだけは避けて下さい。緻密な治療のため、治療にお時間がかかりますが、根管治療中は頑張っていただければと思います。

虫歯が進行してしまっても、歯根が残っていれば、被せ物などでご自身の歯を保つことができます。しかし、歯根を失ってしまう抜歯になってしまうと、義歯、インプラント、ブリッジなどの治療が必要になってしまいます。

たとえ1本の歯であっても、その歯が無くなると、口腔内の噛合せなどが変化し、それまでの健康な口腔環境を維持することができなくなってしまいます。できるだけ、日頃から歯の定期検診に通っていただき、歯を失う事の無いよう心がけていただきたいと心の底から、そう思っています。