土曜日診療武蔵新城の歯医者|歯周病治療・歯周外科・審美治療
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インプラント

2018

3/14

安心、安全なインプラント治療!

最近では歯を失ってしまった時の治療法の一つとして、インプラント治療が多くの人々に認知されております。

患者さん自らが「健康な歯を削られたくない」との理由でインプラント治療を積極的に選択する事も増えており、私が歯科医師になった20年前から考えると隔世の感があります。当院では約14年前よりインプラント治療を行っており、長期にわたり予後を観察してまいりましたが、正確な診断、最適な治療計画の立案、精密な処置、その後のメインテナンスをしっかりと行うことにより、長期的な維持、安定が期待できる予知製の高い治療法であると確信しております。もちろん費用面の問題や基礎疾患によりインプラント治療が出来ないなどの問題もありますが・・

インプラント治療と聞くと凄く大変な外科処置と思われている患者さんも多いのですが、近年の歯科医療はめざましく進歩しており、物性の向上とともに体への負担が少なく、かぎりなく無痛であり腫れもほとんど感じない処置が可能となっております。

当院ではより安全であり、かつ安心なインプラント治療をめざしておりますが、今回は最も大切な事の一つであるインプラント処置における、正確な診断についてのお話です。

インプラント治療とは、歯を失った部分に天然歯の根の部分の代わりに、生体親和性のあるチタン製人工歯根を骨に埋め込み(埋入といいます)、その上に人口の歯を装着して咀嚼機能を回復させる治療のことです。この人口歯根をフィクスチャー(太さ、長さのサイズ、表面性状など様々なものがあります)とよび、表面にはネジのような刻みがはいっています。

このフィクスチャーを一次手術にて、歯ぐきを切開して顎の骨を削り,骨のなかに埋入します。

骨を削ると聞くと怖いかもしれませんが、麻酔をしっかりおこないますので痛みはありません。

埋入後3~6か月の治癒期間の間に、顎骨の中でフィクスチャーが骨と結合(オステオインテグレーション)し、強大な咬む力を支えていくことが出来るようになります。フィクスチャーには確実な骨のサポートが必要となるため、完全に骨の中に埋入する必要があり、しっかりとオステオインテグレーションさせた後に上部構造である歯を装着します。

失われた歯の位置、埋入予定部位の骨の幅、厚みなどの形態、骨の硬さ、歯肉の厚み、などあらゆる情報をもとにインプラントをどのように骨の中に埋入するかの診断をおこなっていきます。インプラントを長期間安定させるためにも

インプラントの埋入ポジションはとても重要なことであり、ほぼすべてがこの処置で決まってしまうと言っても過言ではないのです。

インプラント治療における事故というのは、この一次手術の時に起きてしまことが大半であり、最も注意を払わなければならないのがインプラントを埋入する一次手術であり、高い正確性が求められます。不確実な診断のもと治療を進めていくと、インプラントが副鼻腔に突き抜けたり、下歯槽神経の損傷による出血や神経麻痺をまねくなどの事故を引き起こす要因となります。そのような事故を絶対に起こさないためにも、しっかりとした診断がとても重要になってきます。また正確な診断のもとで、治療をすすめていくことが出来れば、限りなくリスクを軽減することが出来る治療だともいえます。

では実際に、当院ではどのようにインプラントの埋入ポジションを診断しているのかをご説明いたします。

正確な診断を行うためには、精密な検査データが必要となります。歯ぐきの中の骨に、インプラントを埋入するわけですから当然肉眼では見ることは出来ません。2次元のパノラマレントゲンでは判断が出来ないため、CT撮影(3D撮影できるレントゲン)を行い、検査を行います。当院では国産メーカーであるmorira社製の低被ばく歯科用CTを導入しております。数あるCT撮影機の中で、最も被ばく量の少ない機種となっております。

CT撮影は、診断精度の強化に大変効果的なものです。

次にCTデータと患者さん自身の歯型模型を照らし合わせ、かみ合わせ、両脇の歯とのバランス、歯列、歯肉の厚みなど多くの情報を加味し、欠損部位を補うための理想的な歯の位置を決定します。その後、理想的な歯の製作をするために、最も適したインプラントの埋入角度や深さを、CTによる三次元データをもとに考えていきます。

CTデータによる三次元の事前情報はインプラント治療に欠かすことが出来ません。CTデータにより、歯槽骨の形態、両隣在歯までの距離、下歯槽神経の走行、神経の開口部であるオトガイ孔、上顎洞までの距離などを立体的に計測することができ、リスクを大幅に軽減することが可能となるからです。

実際には骨の形態 厚みなどの状態から人工骨による骨移植が必要かどうか、軟組織の状態により上部構造装着後に歯肉の移植が必要かどうかまでを、推察して診断していきます。

正しい埋入ポジションを決定するためにデンタルCTによる三次元データを欠かすことは出来ません。

正確な事前検査による診断は、インブラント事故を防ぐだけでなく、治療の永続性に最も影響を及ぼす重要なものです。

医療は正しい診断が何よりも重要になってきます。

正確なインプラントの埋入ポジションを診断後、どのような方法でずれることなく診断した埋入ポジションに

インプラントを埋入するかは、またの機会にご説明いたします。