土曜日診療武蔵新城の歯医者|歯周病治療・歯周外科・審美治療
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2018

2/21

【ブリッジ治療】歯が抜けてしまった後の治療の選択肢

はじめに

歯が抜けた部分の治療、ブリッジ治療

一度抜けてしまった歯は、二度と生えかわることはありません。

よって、出来るだけ自分の歯を残し、80歳までに20本以上の歯を残すことが大切だと叫ばれてきており、だいぶこれらの考え方も浸透してきたように思います。
しかし、どんなに大切に歯を守ってしても、やむなく歯が抜け落ちてしまう事もあり、抜歯という現実に直面せざるを得ない状況もある事でしょう。

かつては、歯が抜けてしまった後の歯科治療としての選択肢は、ブリッジか義歯しかありませんでした。
ブリッジは、隣接する健康な歯を削って歯を渡す治療であり、この健康な歯を削られてしまう事が、最大のデメリットとされてきました。



一方で、義歯は、金属のバネが見えたりするため、見た目の審美性に欠けたり、温度や味が伝わりにくい、調整が難しいなどのデメリットもあり、義歯では満足できない方が多かったのも事実です。

しかし、ここ十数年の間に浸透してきたインプラント治療は、ブリッジや義歯のデメリットを大きくカバーできる、最新の治療法として、大きく認知されはじめ、インプラント治療を選択する方も増えてまいりました。



当院では、患者さんのご希望や歯の状態をしっかり診査・診断し、どんな治療の選択肢があるかをご提示し、患者様に治療をお選びいただくようにしています。その際に、インプラント治療および、ブリッジ、義歯と、それぞれ治療のメリット・デメリットが異なりますので、しっかりとご説明させていただいております。

最近では、インプラント治療や入れ歯治療の情報については、ネットなどでも良く目につくと思いますが、ブリッジ治療についての情報が、若干、薄いと感じています。そこで、今回のブログでは、ブリッジ治療についてまとめてみたいと思います。

ブリッジ治療とは

ブリッジ治療とは、歯科治療の中でも、比較的長い間用いられてきた定番の歯科治療です。歯が抜け落ちてしまった場合、その両隣の歯に橋をかけるようにして、抜け落ちた部分の歯を補います。
非常に一般的な治療法です。
ブリッジ対象の歯の本数や位置などの、いくつかの条件を満たせば、保険適応の治療になりますので、治療費も安価で、患者様の負担も軽い治療の一つです。

ブリッジ治療の最大のメリットは、ほとんど違和感を感じることなく、自分の歯と同じ感覚で噛めるというところです。またセラミックなどを使用すると非常に見た目が綺麗に仕上がります。義歯のように金属のバネも見えませんので、とても自然な仕上がりが期待できます。
前歯〜3番目までであれば、保険診療内で、内側だけ金属で表面が白い歯を使うことができます。保険内診療の場合でも、頬っぺた側の歯質を残せる場倍では自由診ことで比較的目立たないブリッジを装着することが出来ます

義歯と異なり、ご自身の歯を使って歯を入れているので、噛み心地もよく違和感もありません。通院期間も比較的短く治療が完了しますので、患者様の負担も少ないと思います。
このように、ブリッジは昔から、歯が抜け落ちてしまった後の治療として、多くの患者様に選ばれてきた治療ということができます。

ブリッジ治療のデメリット

このように、患者様に選ばれているブリッジ治療も、デメリットがありますのでご説明いたします。ブリッジ治療の最大のデメリットは、隣接する健康な歯を削ってしまわなければならないということです。問題の無い健康な歯を削るというのは、非常に抵抗があります。これは、患者様にご説明し、ご理解いただく必要があるポイントです。

また、ブリッジ可能であるケースというのは、周りの歯が健康である場合のみになります。橋の土台になる歯が、歯周病などでグラグラしていたら、橋をかけることはできません。まずは、周りの歯の状態のチェックをすることが重要になってきます。
お口の中、全体を拝見し、ブリッジ治療が可能であるか、他の治療の選択肢と比べてどうであるかをご説明し、患者様に選んでいただく事になります。

また、他にもいくつかデメリットがあります。
抜け落ちた歯の部分は、歯根がありませんので、歯ぐきの上に歯が浮いている状態になっています。よって、歯ぐきに対するテンションがかかりませんので、その結果、歯ぐきが痩せていってしまう場合があります。顎の骨は、ものを噛む事で骨の厚みを保ちます。使わなければどんどん痩せていってしまうのです。

ただし、これは義歯の場合も同じですので、ブリッジに限った事ではないことを補足いたします。

また、ブリッジをかけた部分は、食べ物が詰まりやすくなる傾向があり、むし歯になりやすくなります。よって、ブリッジを入れた後は、できるだけ定期的に歯科医院にて歯のメンテナンスをしていただくことをお勧めしています。ブリッジ治療後は、より一層虫歯や歯周病予防に注意した生活を送る必要があります。

こんな方にブリッジ治療がおすすめです

それでは最後に、他の治療と比較して、ブリッジ治療がおすすめの方のケースについてご説明いたします。
ブリッジ治療は、インプラント治療のように手術(外科治療)が必要ありません。外科手術を避けたい方の場合には、このブリッジ治療をおすすめできます。インプラント治療を検討しているが、外科手術が不安という方々も多くいらっしゃいますので、そういう方の治療の選択肢としてブリッジ治療があります。

また、治療期間が比較的短くすむ事も特徴の一つです。インプラント治療の場合、人工歯根が顎の骨に定着するまで、数ヶ月おかなければなりません。しかし、ブリッジ治療の場合は、数週間で歯がはいりますので、非常にスムースです。何度も何度も長期に通いたく無い方の場合は、ブリッジ治療を選択されるケースが多いようです。

また、費用面でもメリットが高いのがブリッジ治療です。
保険適応内の治療であれば、比較的安価に治療が行なえます。あまり費用をかけたく無い方にお選びいただいています。

ただし、ブリッジも耐久年数が限られていますので注意が必要です。インプラント治療などでは、人工歯根の上に歯を被せますので、しっかりと顎の骨に固定され、上に被せる歯も丈夫なものを被せますので数十年の耐久性があります。しかし、ブリッジの場合、耐久年数は約8年くらいになりますので、定期的にメンテナンスが必要になりますのでご注意ください。

以上のように、ブリッジ治療について説明させていただきましたがいかがでした?
当院では、様々な患者様の状況にあわせて治療法をご提案いたします。お気軽にご相談ください。