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2016

10/21

生気象学(Biometeorology)

岡山大学の森田教授の調査、研究によって気圧、気温の変化と慢性歯周炎の関係が明らかになりつつあります。

人間を取り巻くさまざまな環境(気象条件)が、生体に影響を及ぼす影響を研究する学問を生気象学といいいます。現在では疾患にかんしていえば気管支喘息、脳梗塞、うつ病、リウマチ、関節痛などと気象の変化、特に気圧や気温との関連性が徐々に明らかになってきています。

歯科領域においても、以前から「飛行機に乗ると歯が痛くなる」ことはよく知られており気象の変化が急性の症状を引き起こす要因の一つになると考えられていました。

台風や爆弾低気圧などが通過した後で、痛みを伴った急性症状のため来院される方が増えるのは、我々歯科医師だけでなく医科領域の先生方も数多く経験するようです。

生気象学会が、延べ2万人の慢性歯周病炎患者を対象に調査を行った結果、気温、気圧、風速の3つが慢性歯周炎の急性増悪に関わっていることが判明しました。

具体的には、台風が通過した2日後、気温が大きく変動した日の翌日に慢性歯周炎の症状が悪化した人が多く、最大風速が大きい日の3日後では症状が悪化する人が少なかったということです。

細かいメカニズムは不明だそうですが、気象の体への影響として以下のように発表されています

気圧、気温は交感神経に影響する⇒末梢血管の血流障害に影響

気圧はホルモン環境に影響する⇒アドレナリン等は歯周炎関連細菌の増殖に影響

気温はIL-6の発言に影響する⇒IL-6は炎症に関わっているサイトカイン

 

歯周病は40才以上の日本人の約8割が罹患している疾病で、歯の喪失原因の約半数を占めています。

多くの方がお悩みの歯周病ですが、痛みの少ない円滑な治療を進めていくうえで大変興味深い話でした。